(S3.14-S0131)時効硬化型展伸マグネシウム合金の開発

摘要

展伸Al 合金において時効硬化は広く用いられている強化法であるが、Mg 合金の時効硬化性は低く、展伸合金の強化法としては実用化されていない。希土類元素を含む鋳造材においては時効硬化は使われているが、Mg 展伸材は溶体化処理による復元·再結晶により軟化し、短時間の時効処理では展伸状態を超える強度が得られない。我々はこれまでMg-Zn, Mg-Sn 系合金の時効硬化性を微量元素添加により高めて、展伸材へ展開する試みを行い、高強度·高延性を兼ね備えるZKQX6000 [1]、TZAM6620 [2]合金を提案してきた。しかしこれらの合金は極めて低速でしか熱間押出ができず、実用材料としての展開は見込めない。