(P113-P0093)微量In 元素添加がもたらす新奇規則化合金相Fe-Pd ナノ粒子の形成

摘要

金属をナノサイズ化や異種元素添加することにより、通常とは異なる金属結晶相が形成されることが多数報告されていが1)、形成された結晶相は既知の結晶構造に帰属されることがほとhどであった。Fe-Pd 系合金の場合、他の合金系でも未踏の、新規結晶相を含めた種々の準安定相の存在が理論的には提案されているものの2)、安定相であるL10-FePd 相とL12-FePd3 相の金属間化合物、およびA1-FePdx 固溶合金相のみが実験的に合成されている。本研究では、Fe-Pd 系合金に微量のIn 元素を添加することによって新奇FePd3 規則化合金ナノ粒子の形成に成功し、この構造がこれまで報告例のない新奇の配列秩序を有することを明らかにした。