(361-0371)HPT 加工後423K で時効処理を施したAl-2.5massLi(-2.0massCu)(-2.0massMg)合金の組織観察

摘要

Al 合金の強化法のひとつに結晶粒微細化強化があげられ, 結晶粒を微細化する方法として巨大ひずみ加工法(SPD 法:Severe Plastic Deformation)が近年注目されている。SPD 法の中でも高圧ねじり加工法(HPT 法:High Pressure Torsion)は超高圧下で変形できるため比較的延性の小さい材料でも試料破壊を最小限に抑えて巨大ひずみを導入できる。1）Li を添加したAl 合金は低密度, 高比強度, 高比剛性が得られる合金であり, 主に航空機用材料として研究が進められてきた。2）本研究では結晶粒微細化強化と時効処理による析出強化の両立を目的とし, Al-Li 二元系合金へのCu, Mg の単独添加がHPT 加工を施した後の時効析出挙動へどのような影響を及ぼすかを調査した。