美術館展示におけるL E D 照明の利用に関する研究:絵画の見えの評価

摘要

本研究では、LED 照明が絵画の見えに及ぼす影響を、従来 の美術館照明であるハロゲンランプと比較しながら、絵画面 照度?CIE 平均演色評価数（Ra）?色温度の観点から検討を進 めた。ハロゲンは多くの項目で高い評価を得ているが超高演 色（Ra95）LED を使用することでかなり近い評価を得ること が明らかとなった。またRa が低い場合、Ra が高い場合と同 等の評価を得るためには、より高い照度を必要とすることが わかった。今後は今回の照明条件下における色票での評価実 験（1 月実施）の解析をまずは進めるとともに新しい演色評 価方法との対応の検討が必要である。