レーザ?アークハイブリッド溶接技術の一般商船建造工程への導入に向けた研究: （その3）実機レベルの溶接長を有する片側貫通T 継手製作の検討

摘要

レーザ?アークハイブリッド溶接（以下，ハイブリッド溶接と記す）は，現状の船舶建造工程で使用されるアーク溶接と比べて入熱量が小さいため，溶接変形を大幅に抑制出来る高精度?高品質の溶接技術であるため船体建造工程への導入が期待されている．本稿では，これらの課題を解決するために2014～2017年度に実施された共同研究成果の一部である，実機への適用を考慮して溶接施工承認で求められる溶接長を上回る長尺の片側貫通T 継手の製作を検討した結果を紹介する．溶接長は2,500mm 及び5,000mm の2 段階について検討した．溶接材料はJIS Z 3312 に規定されるYGW11 を満たすソリッドワイヤMG-50 1)（ワイヤ径1.6mm）を，シールドガスは100%CO2 ガスを使用した．