CFRP (炭素繊維強化プラスチック）の穴あけにおける空冷切削の効果

摘要

地球環境を考慮した二酸化炭素排出量削減などのために， 航空機動車産業において構造体の軽量化技術として，急 速に活用されつつある CFRP (Carbon Fiber Reinforced Plastic 炭素繊維強化プラスチックコンポジット材では，高精度かつ高能率な穴あけ加工技術が要求されている.これまでの研 究で，CFRPコンポジット板に対して，刃先先端形状が円弧 となっているボールエンドミルは，穴あけおよびへリカル加 エで非常に有用であった.しかしながらCFRPの切削では， 粉末状となる切りくずの排出性が問題となり，特に高速切削 時に工具および仕上げ面に溶着することが加工性状を悪化さ せているて本研究では，ヘリカル加工時に圧縮空気の供給 による空冷の有効性を実験的に検討した.