CAEのための不等間隔·正則格子生成手法に関する研究（第2報）—入力情報を用いた格子の最適化

摘要

電子機器の設計では，製品から発生する電磁波の影響をあらかじめ予想するために電磁場解析が行われる．電磁場解析の手法の一つであるFDTD（Finite-Difference Time-Domain）法は，汎用性の高さから一般的になってきている．しかし，大規模な解析や高精度な解析を行う場合，計算量が膨大になってしまうという特徴がある．計算量は，不等間隔格子を用いることで減らすことが可能である．しかし，不等間隔格子の生成はマニュアルによって行われており，手間と時間がかかっている．前報では，等間隔な格子から，形状を簡略化しながら不等間隔格子を生成する手法を提案した．しかし，簡略化の過程で，形状がもとの形状から大きく変更されている問題があった．本報では，セルの数を維持したまま，簡略化後の形状を入力した形状に近似させるための後処理の手法について述べる．