データ同化に基づく核融合プラズマの平衡再構成法: 逆磁場ピンチプラズマへの適用

摘要

核融合プラズマの平衡再構成問題は．与えられた条件のもとでプラズマ現象の平衡状態を決める逆問題で，プラズマを安定に保つための制御法を開発する上で基本となる問題である．ところが，プラズマ現象は時間スケールと空間スケールが非常に幅広い様々な物理現象を含hでおり，その数学モデルを構築するのが非常に困難である．本稿では，データ同化の手法を用いて磁気核融合プラズマの平衡状態を再構成する方法を提案する．また提案した方法を逆磁場ピンチ(Reversed Field Pinch, RFP)プラズマに適用する方法を提案し，実験装置より得られたデータによりプラズマの平衡状態が，提案法により適切に再構成できることを示す．