Ti合金にAIH-FPP（雰囲気制御高周波誘導加熱微粒子ピーニング）を用いて創成した金属間化合物被膜の表面特性

摘要

著者らは，金属表面に金属間化合物を創成する方法として，雰囲気制御下において高周波誘導加熱により高温に保持された金属に対して微粒子ピーニングを施す雰囲気制御高周波誘導加熱微粒子ピーニングAIH-FPP（Atmospheric controlled Induction Heating Fine Particle Peening）処理を提案している．これまでに，AIH-FPP処理の投射粒子として純Tiと純Al粒子をメカニカルミリング法により混錬した粒子とNi基超合金粒子を混ぜ合わせた粒子を用いることにより，Ti合金表面に金属間化合物が創成されることを報告した．本研究では，Ti合金に対して純Ti，純Alおよび純Ni粒子をメカニカルミリング法により混錬した粒子を用いたAIH-FPP処理を施し，創成される金属間化合物被膜を詳細に調べた．また，金属間化合物被膜がTi合金の耐摩耗性と耐高温酸化性に及ぼす影響について検討した．