蓄冷器形状の等価的変化による 4K-GM 冷凍機の冷凍性能改善

摘要

蓄冷式冷凍機の冷凍性能に大きな影響を与える要因の一つに，蓄冷器効率が挙げられる．これを向上するためには，冷却温度範囲において大きな体積比熱を持つ蓄冷材が蓄冷器内部に充填され，蓄冷器の熱容量を大きくすることが有効であると，一般的に考えらえている．したがって，蓄冷器容積を小さくすることは好ましくないと思えるが，増山らが提案している等価的に蓄冷器形状を変化させる手法を用いると，必ずしもそうではない結果が報告［1］されている．そこで今回は，蓄冷器の低温側にセラミックス蓄冷材を充填した構造を持つ 2 段 GM 冷凍機において，その手法を適応し，1·2 段ステージでの冷凍能力を測定した結果を報告する．