軸対称壁噴流中に形成される回転火炎片の火炎特性

摘要

消火器は，一般市民にとって最も使用する可能性が高い消火器具である.この消火器の適切な操作法については，メーカーや行政のホームぺージそして防災訓練などを通してその知識がされている[1].一般に，消火器から消火剤を火源に対して放出する場合，消火器の箧体からホースでつながれたノズル，を『ホウキで掃くように』に左右に振ることが推奨される.近年，著者らが地元の消防の協力を得て行ったn-ヘプタンを用いて火皿上（65cm×110cm×13cm)に形成したプール火災の消火器による消火実験では，消火器ノズルを左右に振るだけでなく，その振る速さによって消火の成否が大きく影響を受けた[1].また，これまでに著者らが行ったステッピングモーターとリニアァクチユエータを用いた消火器操作モデルによる消火実験の結果からは，消火効果が比較的高いといえる消火器ノズルを振る周波数の値が6~7Hz であることがわかっている[2].