噴流バーナにおける微粉炭-アンモニア火炎の燃焼特性

摘要

水素エネルギーキャリアの一つとして，アンモニアが注目さ れている［1］。カーボンフリー燃料であるアンモニアを化石燃料 と混焼させることで，既設火力発電所の二酸化炭素排出量を大 幅に削減することが期待される。化石燃料とアンモニアの混焼 を行う際に火力発電所を適切に運用するためには，燃焼特性に 基づいた運転が必要である。そこで，本研究では，当所設備で ある噴流バーナ実験装置を用いて，微粉炭とアンモニアの混焼 試験を実施し，高速度カメラを用いた直接撮影，熱電対を用い たバーナ中心軸上ガス温度分布計測，およびアンモニアの分解 および燃焼反応で生じるNHのレーザ誘起蛍光計測（LIF：Laser Induced Fluorescence）を行った。