自由表面キャビテーションモデルを用いたNACA0015水中翼の数値解析

摘要

現在、キャビテーション流体解析機能は、多くの市販コードに搭載されているが、その信頼性に関しては疑問符がついた状況となっている。前報において、NACA0015水中翼を対象に、従来の解析では十分考慮していなかった境界層におけるキャビテーションの特性を考慮した解析を実施し、揚力係数の予測精度に改善は見られるものの、高迎角の場合は、まだ実験結果との差異が大きいことを明らかにした。本研究では、既存の均質気泡流キャビテーションモデルの問題点を考察する。さらに、シートキャビテーションを自由表面でモデル化した界面追跡型解析を実施し、均質気泡流モデルとの比較を行った。