直流磁場の印加下での溶融金属の波動減衰に関する研究

摘要

溶融金属は鋳物などを製造する際に用いられているが，溶融金属に波動が生じると製品の品質や表面性状を劣化させることや，溶融金属が溢流するなどの恐れがある．表面波動の発生原因を根本的に取り除くことは不可能であるため，その抑制法が模索されている．溶融金属は電気伝導流体であり，磁場を印加することによって非接触で波動を抑制することが可能である．しかし，磁場内での波動挙動や，種々の波動形状?条件に対してどのような磁場の印加方法が最適に波動抑制となるかは解明されていない．