自走式力プセル内視鏡の研究

摘要

近年，チューブ型内視鏡の代替となる内視鏡検査の器具として，カプセル内視鏡が用いられ始めている．患者がカプセルを飲み込むだけで検査をおこなうことができるため，チューブ型内視鏡を用いる検査よりも簡単である．また，ロや鼻などからチューブを入れる必要がなく，苦痛や不快感といつた患者の負担が軽減される．しかし，カプセルの消化管内での移動は消化管の蠕動運動に依存していることから検査時間は約8時間となり，従来の内視鏡検査より大幅に時間を要してしまう．また，観察をおこないたい場所への移動が困難であることからチューブ型内視鏡と比較した際，病巣発見率が低くなっている．