誤差を伴う多軸加工における工具掃引曲線を用いた工具掃引体導出手法の提案（第3報）－工具掃引条件式に基づく工具運動の分類

摘要

本研究では，実加工前に予め工作機械の誤差特性により加工部品に生じる加工誤差を確認可能とするため，コンピュータシミュレーションによる加工形状導出のための工具掃引体導出手法［1］を提案している．前報では，工具動作を制限した上で，Tangency condition[2］に基づき工具法線ベクトルと工具表面上の速度ベクトルで定義される工具掃引条件式を用い，工具掃引体を導出した．本報では，工具動作に制限なく工具掃引体を導出可能とするため，工具掃引条件式に基づき工具運動とそれに対応する工具掃引状態を解析し，各工具運動における工具掃引曲線導出手法を提案する．