Al合金の超音波接合性に及ぼすホーン形状および材料表面状態の影響

摘要

昨今の自動車産業では、車体の軽量化を目的として鉄鋼をAl合金に代替する材料置換が進められている。従来の接合法である抵抗溶接では種々の問題があり、それを解決するため低エネルギー、短時間で接合を達成する固相接合技術の一つとして、超音波接合が注目されている。しかしながら、これまで多くのAl合金の超音波接合に関する研究が報告されているが、超音波接合性に及ぼすホーンと呼ばれるツールの形状や、表面粗さの影響はほとhど明らかにされていない。そこで本研究では、5182Al合金同士の超音波スポット接合において、接合性に及ぼすホーンの形状および試料の表面状態の影響を明らかにすることを目的とした。