Zn-Al系ハイドロタルサイト様化合物の合成条件がリン除去能に及ぼす影響

摘要

近年、閉鎖性水域においてリン資源に起因する富栄養化による水質汚濁が社会問題となっている。その一方で、リン資源は枯渇が危惧されている資源でもある。ハイドロタルサイト様化合物（以下LDHと表記）は［M~(2+)_(1-x)M~(3+)_x（OH）_2］［A~(n-)_(x/n)·mH_2O］で表される層状複水酸化物であり、水酸化物層が正に帯電することで層間に陰イオンを取り込hでおり、その陰イオンがイオン交換能をもつ。この特性を水中のリン酸イオンの除去に用いることで水質浄化、リン資源の回収·再利用を行える材料として期待できる。本実験では、Zn-Al系LDHの合成条件がリン除去能に及ぼす影響を検討した。