再生可能エネルギー設備（風力·太陽光発電システム）の雷被害と対策技術

摘要

近諷低炭素化社会の実現に向けた取り組みとして，再生可能エネルギー設備の利用拡大と電気のスマート利用が進められている。我が国でも情報通信技術を活用した分散エネルギーマネジメントにより管凰制御するスマートグリッドの構築が進められている。再生可能エネルギー設備の導入には，出力変動による電力システムの品質を低下させる胤落雷による運転停止などで利用率の低下やサービスの低下を招いているのが現実である。風力発電システムにおいては，風況の良い山間部や沿岸部に建設されることが多く，また，風車も大型化していることから落雷を受ける確率が非常に高くなっている。一方太陽光発電システムは広い敷地や建築物の屋上などの太陽光の妨げになる構造物がない場所に平面的に建設されることが多く，電位差の発生確率が高くなっている。