職業性ヒ素暴露の生物学的モニタリング法と無機ヒ素の無毒化処理への実践的応用

摘要

過去には国内外で銅製錬、非鉄製錬の副産物、また、硫枇鉄鉱などから亜ヒ酸（三酸化ニヒ素）が大量に生産された。それらはヒ素農薬、除草剤（カコジル酸）、防腐剤（CCA；銅·クロム·ヒ素）製造の原料に、そして、液晶ガラス製造（発泡防止剤）にも多大な需要があった。現在、ヒ素化合物の用途は医薬品や中国伝統薬、そして化合物半導体（GaAs）の材料として僅かな需要がある。他方、新たなエネルギー開発として注目されている地熱発電やシェルオイル·ガス採掘の廃液には高濃度の無機ヒ素が含有しており、環境汚染対策に対する思考と処理技術が求められる。