有機単分子膜被覆アルミニウム基板のVUV光処理

摘要

アルミニウムは軽量で，優れた電気伝導性，熱伝導性を持っため，広く使われている。アルミニウムの表面処理については，陽極酸化処理法，化成皮膜処理法，塗装鍍金コーティング法などがある．近年有機分子が材料表面に化学吸着し有機薄膜が形成される自己集積化単分子（Self-AssembledMonolayer：SAM）が注目されている。SAMの特徴は，吸着分子同士の相互作用によって構成分子が密に集合した．規則的構造が自発的に形成されていることである。当研究室では固体表面に形成したSAMに真空紫外（Vacuum ultra-Violet：VUV）光照射を行うことで，親水性官能基の形成に由来する接合性の向上を示してきた．本研究では，アルミニウム箔表面にSAMを形成し，VUV光を照射することで，親水化された表面に生成した各種官能基の定量分析を行った．