カソード反応を考慮したステンレス鋼の再不働態化特性評価（第二報）-不働態皮膜構造の再不働態化過程に及ぼす影響

摘要

ステンレス鋼は、表面に形成する不働態皮膜により良好な耐食性を示す。不働態皮膜が損傷を受けた場合も、再不働態化により皮膜が再生することで耐食性を維持する。しかし、再不働態化に及ぼすカソード反応の役割についてはあまり理解されていない。前報1)では、再不働態化過程初期において皮膜の電気容量からの放電の寄与が大きいことが示唆された。