(507-0314)超音波キャビテーションピーニングによるオーステナイトステンレス鋼SUS304における表面塑性加工層の耐食性向上

摘要

オーステナイト系ステンレス鋼SUS304 のSCC 対策法として、ショットピーニングなど圧縮残留応力付与を行う表面改質法が挙げられる。一方、SUS304 は加工によりマルテンサイト変態を起こし硬化するため、材料の機械的性質の向上には効果的だが、耐食性の低下が避けられない。本研究では、固体ショットによる表面加工層に対して超音波キャビテーションピーニング（以下USCP）処理を施し、転位が大量に導入された加工層表面の結晶性を向上させることにより、耐食性を向上させる方法を検討した。