R134a冷媒を用いたヒートポンプ自動販売機の研究

摘要

自動販売機は内部に複数の商品を収納する庫室を持ち、缶やぺツトボトル飲料を冷却または加熱して販売する。飲料の冷却には圧縮機を用いた冷却ユこツトを、加熱にはヒークを用いてきたが、消費電力量の低減を図るため、近年では冷却ユこツトの排熱を利用して商品を加熱するヒートポンプ自動販売機が開発されている。また、自動販売機は省ユネ法の特定機器に指定されており、第2次省ユネ目標達成には、更に消費電力の低減を行う必要がある。そこで、加熱効率が高く、商品を加熱53°C以上、冷却5°C以下に冷却·加熱可能なR134a冷媒を用いたヒートポンプ自動販売機の開発を行った。R134aは常温で液化するため、運転中に休止している熱交換器内で冷媒が凝縮して冷却能力が低下する。本研究は、冷媒にR134aを用いたヒートポンプ自動販売機において、新たなヒートポンプ用冷媒回路および冷媒回収制御技術を開発し、同時に複数の庫室の加熱および冷却することを可能とし、さらに消費電力の低減を実現した。