ループ型カーボンファイバーブラシによる低起動トルク軸受の高負荷容量化

摘要

本研究では，LCFBの座屈荷重の向上を目指し，LCFB曲率半径の縮小，ループを構成するCF帯を多重に重ねて断面2次モーメントを増大させる手法を開発した．これらの設計により製作されたLCFBに対し，変形の様子を観察しながら荷重負荷試験を行うことでその座屈荷重，及び座屈挙動を明らかにした．曲率半径の小さなLCFB を用いたすべり軸受に対してはトルク測定試験を，CF帯を3枚重ねたLCFBに対しては摩擦試験を行い，従来のLCFBと比較することで曲率半径の減少，断面2次モーメントの増大によるLCFBすべり軸受の高負荷容量化の可能性を明らかにした．