プラスチック部品における寸法公差設定値と射出成形品寸法の相関性評価

摘要

自動車産業の市場は高機能化，外観デザインの多様化や昨今のリコール問題の影響による高い安全性を求められている．この結果，特に，プラスチック部品は構造の複雑化に伴い，公差はより厳しくなる傾向にあり，比例して射出成形において所要の寸法公差内に収めるのはより困難となってきている．これは，プラスチックがレオロジー的な性質（尾崎，2011）を有している事に起因しており，製品形状が収縮をコントロールできない理由の1つと言える．