塗装材-促進試験の考え方と国際規格の最近の動向

摘要

塗装による鋼構造物の防食に関するISO12944シリーズの規格も1998年5月に制定されるに至った。日本は現在Pメンバーとして参加しているが、ISO12944シリーズは当初3ワーキンググループ（環境の分類、表面調整、防食塗装系）からスタートした。更に5ワーキンググループ（一般、構造物のデザイン、性能試験、塗装の実施と管理、新設及び塗り替え工程の仕様の展開）が加わり規格化に向けて検討を続けた。その後更に天然ガスパイプラインの搬送抵抗低減のための内面塗装規格、および海洋構造物における塗装のための試験法規の各2つのISO規格が検討されてきているここでは複合サイクル試験の考え方とそれらの規格と制定規格過程で討議の対象となった促進腐食試験法にについて、内容を紹介したい。