(A1-08_HARA_Eiichi)接着負荷治具を用いた直接負荷法による織物複合材料の面外引張弾性率に及ぼす試験片板厚の影響

摘要

近年，複合材は多岐にわたり構造材としての役割を果たしている．この様な材料の設計データを取得する際に，材料の力学特性を評価する手法として面内特性の試験だけでなく南外（層間）特性を取得することが求められる，CFRf積層板の板厚方向の引張特性試験がASTM D7291として規格化された．しかしこの方法では面外引張弾性率を評価するには不十分である．異方性材料の面外引張歪は，供試体の板厚，直径，円周の角度位置によって変化するこのため，算出される面外弾性率はこれらのパラメータにより変化する．そこで，著者らは既報［1，2，3，4］で一方向材と一方向材を擬似等方積層した積層CITRfの面外弾性率と強度に関してこの規格の問題点と解決法を提示した．本報告では，織物複合材の南外弾性率を接着方式の直接引張負荷試験法で取得するためのガイドラインを，実験·有限要素解析結果から検討する．