複合材料の耐熱水性に関する迅速性能評価法の研究

摘要

FRPは約50年の歴史があり、その中でも、住設に関わる浴槽·ユニットバスは市場を牽引してきた。浴槽は現在でも、ほとhどがFRPであり、ステンレス、ホーロ等の他材料は少数である。この理由として、FRPの材料、成形の多様性とJIS等の優れた性能評価法の両輪によって発展してきた。しかしながら、昨今のスピード時代の流れに対して、耐熱水性の開発·品質保証は3000時間余りの長期の性能評価が必要であり、迅速な評価法が焦眉の急であった。本研究は従来の100°C以下の劣化試験法に対して、片面の浸漬試験機を開発、しかも100°C以上の飽和蒸気圧を使用して、短期に、ふくれ（ブリスター）等の発生を実現し、もって、耐熱水の迅速評価法とFRPの発展に寄与することを目的として提案するものである。