燃料電池用セパレータ等の上下面直交溝付き押出しに関する研究 - 第四報：側面供給型の連続押出し時の流動状態

摘要

本研究では，既報で燃料電池用セパレータのもっとも単純なモデルとして直交溝形状のものを取り上げ，その製造方法を研究してきた．まず新しい押出し方法である直交溝付き押出し方法の提案をし，この押出し方法を行うための装置を試作し，製品の成形の可否と成形状態を調べた．その上で，より複雑な形状のセパレータの製造を試みるための装置を考案し，成形の初期段階での被加工材の流動を確認した．また，フローガイドの出口部の形状を変化させ，被加工材の流動の変化についても観察した．そこで本報では，製品を連続して成形させたときの被加工材の流動を観察し，下型の移動速度比が製品の製造に与える影響と，フローガイドの各出口部の形状における，被加工材の流動を観察することを目的としている．