船外装置の振動制御に関する研究－非線形ばね·ダンパを有する免振装置のパラメータ設計

摘要

機械系に生じる振動を絶縁する方法はパッシブ免振とセミアクティブ免振およびアクティブ免振に大別される. パッシブ免振は免振性能向上に限界があるため, より高い免振性能の要求によって現在はアクティブ免振が盛hに研究されている. しかし線形なパッシブ免振系においても, 免振性能向上と自身の生じる共振抑制がトレードオフにあるが, それを解決するべく様々な工夫を持つ免振系が考案されている. 本研究ではその一つとして非線形要素を有する免振装置を考える. 線形な免振系ではバネ係数と粘性係数の２パラメータのみが設計可能だが, 非線形要素では非線形特性を規定する多くのパラメータが設計可能となり得るため線形系と比較して設計自由度が上がり, トレードオフを緩和できる事が期待される.本報では, 船外装置の免振装置に関して非線形パラメータの設計変更シミュレーションを行い, その結果について報告する.