風力発電大量導入に対する調整用発電機の地域間を跨ぐ貢献度評価を目的とした解析モデルの構築

摘要

東日本大震災を契機として，多様な電源の活用, 電気料金の抑制，電気利用の選択肢や企業の事業機会の拡大を目的とした電力システム改革が推進されている。著者らはこれまでに，固定電力買取制度（FIT）による北海道·東北地域への風力発電大量導入を想定し，周波数調整用発電機の機能評価を実施してきた。かし従来の評価では，地域間連系線制御を考慮していなかった。そこで本稿では，電気学会EAST30機系統モデルを用いて，地域間連系線制御が東北地域内発電機の発電機調整力に与える影響を考慮した上で，送電損失最小化に対する調整用発電機の貢献度を評価したのでその結果を報告する。