太陽光発電用パワーコンディショナーの日射量変動時の変換効率評価に関する一考察

摘要

我国を始めとして地球温暖化対策は世界共通の喫緊の課題である。わが国ではFIT制度の施行もあり自然エネルギー電源としてリードタイムが短く、比較的容易に建設できる太陽光発電システムが急速な勢いで設置されている。太陽光発電システムの設置はこれまで日照条件の良い場所に限られていたが、いろhな場所や地域で建設される傾向にある。その性能は気象条件や設置環境など様々な要因によって影響を受け、系統と連携するパワーコンディショナー（PCS）の性能は特に重要な指標である。PCSの静的（一定条件）な変換効率やMPPT効率の測定手法が明記されている。しかし気象条件の変化や設置環境などの要因、特に刻一刻と変化する動的変化に対応する性能測定手法は定義されてなく、総合的な変換効率を評価できない。太陽光発電システムの発電量の目安をうるために、評価の一環として日射変動のある場所に設置されたPCSの動的変換効率評価方法を検討した。