分散型電源導入時の多目的Reactive Tabu Searchによる調相設備最適配置

摘要

本研究では，調相設備のひとつであり，高圧配電線の途中に設置可能という自由度を有する電圧諷整器(SVR)に着目し，それをメタヒューリスティックスの一つであるReactive Tabu Search(RTS)に基づき最適配置する配電系統拡張計画手法を提案する。また，本提案手法では，SVRの設置候補箇所を決定した後に，それぞれの整定値問題を解いて評価をするために，二段階に分けてRTS法を用いている。本手法を配電系モデル（6600V系）に適応し，分散型電源が導入された後の電圧を適正値に保つためのSVR最適配置可能なことを示し，本提案手法の有効性を検証した。また本論文では，異なる計画目標の重要度を変化させたときに，どのように拡充計画が変更されるかを検討した。