小型スモールパンチクリープ試験装置の開発

摘要

高温で運転される火力発電所ボイラ等のクリープ余寿命を評価する方法は，設備部材から比較的大きい試験片を採取して調べる破壊的評価法と，設備部材から試験片を切り出さずに調べる非破壊的評価法に大別される。比較的精度よく評価できる破壊的評価法は，現状では直径6mmの棒状試験片等を用いるため，これを採取する設備に与える影響が大きくコストがかかり，また，このような寸法の試験片を採取できない部位に対しては破壊法を適用することが困難であった。このため現状では，部材を破壊せずに表面の金属組織観察等により余寿命を推定する非破壊的評価法が，主に利用されている。