燃料電池自動車の水素燃料消費率測定における測定精度に影響を与える要因の感度分析

摘要

国際商品である自動車の性能評価手法の共通化という国際基準調和の潮流を背景に、2016年11月にWLTP（Worldwide harmonized Light vehicles Test Procedure）が国際技術基準（Global technical regulation）として成立した。このWLTP には燃料電池自動車の水素燃料消費率の測定方法も含まれており、国内導入が完了すると、国内で販売される燃料電池自動車の水素燃料消費率をカタログ等に表示することが可能となる。2014年12月より国内でも量産型の燃料電池自動車が販売されているが、その車両性能については水素燃料消費率の試験法が未整備であるため、自動車メーカが独自に測定した一充填走行距離を参考値として表示する状態にある（2017年3月現在）。