長期経年車から環境対応型ディーゼルトラックへの代替によるCO_2排出量削減効果：平成26年度及び平成27年度事業の結果

摘要

地球温暖化防止のためのパリ協定が、平成28年11月に発効し、我が国も同協定に沿って、2030年度までに2013年度比で26%減の温室効果ガス削減目標を掲げて取り組みが始まっている.運輸部門は、我が国の温室効果ガス排出量の約2割を占めることもあり、物流において重要な役割を果たしているトラック輸送においてもCO_2排出量削減が求められている.環境省は国土交通省と連携し、平成26年度よりトラック輪送におけるCO_2排出量削減のため、中小トラック事業者が保有する長期経年車の廃車に伴い、環境及び燃費性能の高い環境対応型ディーゼルトラック（以下、環境対応ディーゼル車という）を導入するための経費の一部を補助する事業（以下、補助事業という）を実施している.一般財団法人環境優良車普及機構（以下，LEVOという）は、補助事業者（執行団体）としてこの事業を執行している.