メタルハライドランプを用いた光照射試験と湿熱試験の組み合わせ試験

摘要

新エネルギーへの関心が高まる昨今、固定価格買取制度による追い風を受け、太陽光発電の急速な普及が進hでいる。そのため、太陽電池の長期信頼性に注目が集まっているが、その明確な指標が存在しないのが現状である。特に、太陽電池モジュールへの紫外線照射が長期信頼性に与える影響について、紫外線照射後に湿熱試験を実施すると出力低下の発生が早まるという結果が報告されており、非常に興味深い（Ngo et al.）。一方で、太陽電池モジュールは屋外曝露環境にて数十年もの期間設置されることを考慮すると、太陽電池モジュールの長期信頼性を評価する上で、紫外線照射試験に通常用いられるキセノンランプでは屋外曝露環境と同等の紫外線ストレスを短期間で太陽電池モジュールに与えることは難しい。そこで、本研究においては、紫外線照射強度の高い光源であるメタルハライドランプを用いて、紫外線照射単独試験、湿熱単独試験、及び両試験の組み合わせ試験を実施し、その効果を検証した。