ハイブリッド型Mo系合金鋼粉を用いた鉄系焼結材料の高疲労強度化

摘要

鉄系焼結材料の需要を拡大させるためには，低コスト，高生産性，形状自由度などの粉末冶金プロセスが本来有する特徴を犠牲にすることなく，機械的特性をさらに改善することが肝要である．鉄系焼結材料には総じて気孔が残存し，この気孔は欠陥として働くため，気孔の低減。微細化を図ることが機械的特性を高める本質的かつ最も有効な方法である．そこで，高疲労強度の鉄系焼結材料を実現するため，成形による高密度化を図った温間金型潤滑成形法の開発1），焼結での気孔の微細化を図った焼結性に優れるハイブリッド型入収）系合金鋼粉の開発勾，およ肇後加工での高密度化を図った転置工法の適用による表面緻密化3）について，検討を行った．