遮熱シートを用いて蒸気養生を実施したプレキャストコンクリート部材の表層透気係数の評価

摘要

プレキャストコンクリート部材は生産効率の向上を目的として，蒸気養生を実施している．蒸気養生により，生産性を向上できる．一方，蒸気養生時のエネルギー効率の問題や，蒸気養生後の表層品質について課題がある．そこで，本研究では熱伝達率の異なる2 種類の養生シートを用いた蒸気養生を行い，蒸気養生時の保温効果を比較した．また，養生効果を表層透気係数で評価した．その結果，熱伝達率の小さい遮熱シートを用いることで，一定の保温効果が確認でき，対象面内における品質のバラつきが少なかった．