降雨作用を受けるコンクリート構造物の表面・表層部の表面塩分量に関する実験

摘要

本研究では，構造物の各位置に作用する飛来塩分と降雨の影響を定量化するために，橋桁形状を模擬した模型に，風，降雨，飛来塩分を作用させた実験を実施した．さらに，降雨作用を考慮した構造物表面の塩分量の分布について検討を行った．その結果，降雨による水分浸透量および飛来塩分の到達塩分量は，模型表面の各位置で変化しており，風と模型形状に影響を受けていることが明らかになった．さらに，短期的に降雨を作用させた条件では，降雨による表面塩分の損失量は，直接降雨が作用する箇所で20～30%程度であり，模型の各位置で差があることが明らかになった．