神経生理学に基づく夜間騒音評価指標の提案: 睡眠影響に関する疫学調査結果を神経生理学に基づき解析する

摘要

騒音によって，環境性睡眠障害・高血圧・虚血性心疾患・脳卒中等の様々な健康リスクが上昇することが，我が国を除き，公衆衛生上の重要な課題となっている．これらの疾患の原因は夜間騒音による睡眠影響であると考えられており，睡眠影響もまた一過性あるいは慢性の健康影響であるため，これまでに数多くの研究が行われてきた．