EANET 湿性・乾性モニタリングにおける分析精度向上にむけた解析（２報）

摘要

東アジア酸性雨モニタリングネットワーク (EANET) では、参加13 か国の分析精度管理のため、分析機関間比較調査 (Interlab.)を毎年実施している。EANET ネットワークセンターであるアジア大気汚染研究センター (ACAP) は、提出データの解析を実施しており、正確さの精度管理目標値 (Data QualityObjective) (以下、DQO) を設定値からの偏差±15％で管理し超過データへの注意喚起を行っている。今なおDQO 超過データは多数存在し、大気汚染の改善とともに将来低濃度化が予想される実試料に対応する分析精度が得られない可能性がある。本発表では、昨年同タイトル１報で報告したDQO 達成率が低い分析機関である国外の分析機関 (以下、Lab.67) を対象に、正確さのDQO 超過データの原因についての検証実験を行ったので、その結果について報告する。