周波数解析による軌道回路落下の予防保全について

摘要

本論文では、不正落下の兆候であるレベル変動を未然に発見するため、ATC モニタより解析に適したレベルデータ測定装置から得られた受信レベルデータを周波数解析し、３つの異常パターンの特徴を発見した。さらに、その周波数成分の特徴に基づき異常パターンを自動判別するプログラム「TAD」を開発し、TAD による異常判定の結果は、軌道回路不正落下の兆候を未然に発見する方法の１つとして有効であることが検証できた。