特高ケーブル延線張力監視装置の開発

摘要

ＪＲ東日本では、電力を運転用変電所に供給するための自営送電系統を有しており、そのうち特高ケーブルを使用した地中送電線路が45％を占めている。特高ケーブルの敷設は、狭隘な鉄道用地内に行うため、他の鉄道設備の間を縫うように保蔵物が敷設される。そのため、特高ケーブル延線作業時にはケーブル破断や損傷防止のためにケーブルの延線張力を監視している。現在、特高ケーブルの延線張力監視に張力監視装置とウインチが一体型になっている特殊な機材を使用しているため、コストが高く、また、雨天時に施工できないなどの制限がある。そこで、張力監視装置の付いていない汎用ウインチでもケーブル張力を監視しながら延線作業を行えるように、ケーブル先端部に取付けできる特高ケーブル延線張力監視装置の開発を行った。