信号用多芯ケーブル試験器の開発

摘要

信号ケーブル布設後に行う絶縁及び導通試験は、ケーブル両端に試験員を配置し、芯線1本ずつ絶縁抵抗計にて測定を行っている。また、試験実施後その結果をケーブル絶縁•導通試験成績表を作成し、お客様に提出している。信号工事の能率、信頼性向上と今後、増大が予想されるケーブル布設工事に備えるため試験を自動化し、一連の試験を自動的に記録•印刷して効率的な試験が出来るようなケーブル試験器の開発を行った。この試験器は信号ケーブル類の布設後に行うケーブル絶縁•導通試験を自動的に行い、測定データをメモリーカードに保存し、パソコンでプリントアウトをすることができる。試験器の開発にあたっては、現場施工のしゃすさを考え、軽くて小型で操作が簡単であること、指定された帳票をパソコンで処理できることを条件に検討した。また、試験を行う際に芯線を1本づっ被覆を剥くので、その手間とその後の絶縁処理が容易にできること、詳細なデータを保管できることとした。