配電監視装置取替における電圧降下対策の実施と配置の最適化

摘要

新幹線配電系監視制御装置（以下「配電監視装置」）は、駅・沿線等の配電設備の状態を監視し、それらに異常が発生した場合に電力指令等にその内容を表示させ、事故時の初動の迅速化とダウンタイムの短縮を目的とした装置である。この装置は、新幹線沿線に広く点在しており、上位側から、電力指令地区担当モニタ（以下「指令モニタ」）、地区サーバ、電力所に設置するモニタ（以下「電力所モニタ」）、監視装置親局（以下「親局」）、監視装置子局（以下「子局」）、監視装置孫局（以下「孫局」）で構成されている。現地の被監視設備が故障すると、付近の孫局は状態変化情報（以下「ポジション」）を認識し子局へ送信する。子局が取得したポジションは親局へと送信され、総合指令所にある地区サーバを通して指令モニタに表示されるとともに、電力所モニタにも表示される。