新幹線変電所リモートメンテナンスの研究: 切替開閉器不具合の予兆管理の検討

摘要

変電設備の多くは密封式のため、現行の保全方法である人間の五感による五位判定では微細な劣化傾向を知得できない。このため、当技術センターでは設備の余寿命推定・設備故障の予兆把握を狙った、より信頼性の高い保全手法の構築を目指し、センサを用いた常時監視による設備特性のトレンド（測定結果の変化傾向）管理を検討している。近年切替開閉器において現時点における検査体系だけでは予兆把握が困難なトラブルが発生していることを受け、当該設備のより高信頼度なトレンド管理を目指し、測定項目の精査を試みたので報告する。