転てつ機のロック変動抑制に対する対策の実施

摘要

33 イ号のロック変動に対して、状況を分析してその時点における有効な対策を講じて成果をあげてきた。時間の経過とともに環境が変化し、ロック変動の原因も変化していた。本研究では、転てつ機据付位置の枕木がバラスト止めと接触し、枕木が回転していることを突き止めた。バラスト止めを切り欠き、枕木の回転を抑制したことで気温変化によるロック変動を抑制できた。対策実施から1 年経過後もロック値は安定しており、ロック不良も発生していない（図4）。現在は月2 回実施している転てつ機検査時に枕木とバラスト止めの間隔を測定して設置環境の変化を監視、予防保全を図り、東海道新幹線の安全安定輸送に寄与している。