列車接近放送装置における放送不良事案の改良

摘要

列車接近放送装置とは、通過・停車列車の接近を文字・音声により警告し、プラットホーム上のお客様の安全を確保するための装置である。弊社においては1988年の高速運転化に伴い設置が始まり、現在では装置の小型化・改良が進み、自立ラック型、壁掛型、卓上型の3タイプが存在し、係員無配置駅を中心に146台が設置されている。装置異常時においてもお客様の安全を確保するため、放送出力がない場合には警報装置により放送を行うバックアップ機能を備えるとともに、接点情報を外部に出力し、社内LANを利用した駅遠隔システム等によって故障探知を可能にする故障出力機能を有している。